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 実践的な姿勢矯正エクササイズや、自己の姿勢の簡単な分析法を、詳細な図解入りで解説。
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 メニューの薄い項目は今後更新するための覚え書きです。次は実践編を更新予定。

姿勢矯正の二つの要素

 効率の良い姿勢矯正を行う為には、二つの矯正する要素がある事を知らないといけません。詳しく解説していきましょう。

正しい姿勢になる動作法を学

 前章でも触れましたが、悪い姿勢になっている事をセンサーで感知して姿勢を正させるという矯正装具が、最近多く出回っていますね。しかし私は、この矯正装具には根本的な問題があると考えています。その問題とは、正した姿勢が本当に正しい姿勢かどうか分からないという事です。

  姿勢について一番多い誤解、それは「誰でもちゃんと意識すれば、姿勢を正せる」という誤解です。同じような誤解が「胸をはるのが、正しい姿勢」というもの。 多くの人が姿勢について「胸をはる事=正しい姿勢になる動作法」と単純に考えていますが、実はこれは大きな間違いです。

  左の画像は正しい姿勢と悪い姿勢を重ねたものです。変化している部位が、胸周辺だけでなく、全身が変化しているのがわかります。正しい姿勢になる動作法は「胸をはる」 という単一な動きではありません。もっと身体全体の動きとしてとらえる必要があるのです。※1

 一度悪い姿勢が身に付いてしまうと、この「正しい姿勢になる動作法」を自然に身に付けるのは困難です。スポーツの動作を覚えるのと同じように、改めて「正しい姿勢になる動作法」を学ぶ必要があります。いわば「意識の姿勢矯正」が必要なのです。※2

  この意識の姿勢矯正に一番有効なのが、エクササイズです。身体の動きを覚えるには、自分で実際に動いてみるしかないのです。

正しい姿勢ができる身体づくり。

  では、「正しい姿勢になる動作法」を覚えれば、姿勢を正す事ができるのでしょうか? 実は、大抵それだけでは不完全です。
  一定期間、悪い姿勢をしていると、その姿勢に合せて身体は硬くなってしまいます。正しい姿勢がとれるように、 硬くなっている身体を柔らかくする必要があります。いわば「身体の姿勢矯正」です。

 スポーツに例えれば、技術の習得が「意識の姿勢矯正」体づくりが「身体の姿勢矯正」にあたります。
 「身体の姿勢矯正」には、エクササイズ、施術(治療)、装具それぞれ有効です。より効果が高いのは施術(治療)です。エクササイズ、装具は、矯正効果が出てくるまでに時間がかかる傾向があります。

効率的な姿勢矯正方法とは

 効率的に姿勢矯正を行うには、「身体の姿勢矯正」と「意識の姿勢矯正」を平行してバランスよく行う事が必要です。
  そう考えると、既存の姿勢矯正法の問題点が見えてきます。下表にまとめました。

 
意識の矯正
身体の矯正
装具
×
施術(治療)
×
エクササイズ
注意)効果がある方法/装具が選択できた場合に限る。

 図でも分かるように、装具と施術(治療)による矯正は、「意識の姿勢矯正」の要素がありません※3。そう考えると、単一の方法で姿勢矯正を行うならば、エクササイズを選択するのが一番良いという事になります。

 エクササイズには「意識の姿勢矯正」に優れたもの(ボディワーク※4などの身体の意識を変える事を目的とした方法※5)、「身体の姿勢矯正」に優れたもの(ストレッチなど柔軟性をつくる事を目的にした方法)があります。エクササイズで姿勢矯正を行う場合、「意識の姿勢矯正」に優れたエクササイズと「身体の姿勢矯正」に優れたエクササイズを平行して行うのが良いでしょう。

 しかし、エクササイズが姿勢矯正の効率よい方法と言えるかというと、そうとも言えない所があります。何故なら、エクササイズは「身体の姿勢矯正」の効果が低い(特に初期の矯正効果が出るまで時間がかかる傾向がある)からです。

  効率を考えるならば、方法を組み合わせる事、つまり「身体の姿勢矯正」に優れた施術と「意識の姿勢矯正」に優れたエクササイズを組み合わせるのが一番効率の良い姿勢矯正の方法だと思います。

 実際の矯正方法の選択は、その方の状況に応じて異なると思いますが、その選択した方法が、「身体の姿勢矯正」と「意識の姿勢矯正」のどちらに優れているのか、又は劣っているのかを考える事は、効率の良い姿勢矯正を行う上でヒントになると思います。

  ちなみに私の治療室では、「身体の姿勢矯正」は、主にカイロプラクティックをベースにした施術で行い、「意識の姿勢矯正」は、独自に開発したエクササイズを指導する事で行っています( このエクササイズについては実践編で具体的に紹介したいと思います)。

補足メモ

※1  確かに、胸をはった姿勢も見た目キレイに見えるかもしれません。しかし正しい姿勢は身体に負担がないものでないといけないと思います(詳しくはこちらで解説しています)。今これを読んで背中が丸まっている方は、試しに胸をはってみましょう。胸をはった方が身体的に力が必要なはずです。正しい姿勢なのに身体に負担が大きいのは、おかしな事だと思いませんか? 「胸をはる」という単純な考え方が原因で姿勢が悪くなってしまう方も多々います。胸つき出し姿勢がそれです。

※2  矯正の初期段階では、大抵、不思議な事がおこります。正しい姿勢になる動作をすると、逆に悪い姿勢になったと感じるのです。例えば首猫背の人は、背中を正しく真っすぐにする動作をすると、逆にその動きを、背中を丸める動作と感じてしまいます。これは身体が、悪い姿勢を自然の姿勢と認識している為でしょう。頭の意識と身体の意識は、時にズレが生じます。このズレを直していくのが意識の姿勢矯正という言い方もできます。スポーツに例えれば、間違ったフォームを正しいフォームに変えるようなものです。

※3 矯正装具には、この意識の姿勢矯正を行う事を目的として作られたものもあります。しかし、それは装具によってつくられた姿勢ですので、装具を外した後、その意識が残るか疑問です。

※4 ここではボディワークという方法にはいろいろな解釈の仕方があります。このホームページでは「他者が身体に働きかける事を通して、身体意識を改善する方法」と考えてください。

※5 私が知る限り、「意識の姿勢矯正」まで考えられた自己でやるエクササイズ法は、ほとんどありません。これも今後発展が望まれる所です。


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